2025年2月21日(金)、山形市のホテルメトロポリタン山形にて「国産トウモロコシ子実生産拡大のためのシンポジウムin東北-JRA事業「国産トウモロコシ子実の有用性の検証事業」成果報告会-」を開催し、生産者、行政、研究機関、関連企業など全国から200名を超える(オンライン含む)参加をいただきました。
山形大学と農研機構は、2022年度より日本中央競馬会(JRA)畜産振興事業「国産トウモロコシ子実の有用性の検証」において、子実トウモロコシの栽培、乾燥調製、品質(外観、カビ毒、飼料特性)に関わる技術開発や東北地方の生産現場の調査を実施しました。そこで得られた知見、研究成果を関係者と情報共有するため開催しました。
基調講演では、酪農学園大学の日向貴久 教授より「国産トウモロコシ子実の普及拡大の可能性と課題」として、国産トウモロコシ子実普及拡大の必要性を日本が直面する食料・ 飼料問題の対策として、また生産者・消費者の意識調査からエシカル消費の観点からも重要であることが述べられました。農林水産省東北農政局の西川悠貴 課長補佐より「飼料を めぐる情勢と子実トウモロコシ等の自給飼料生産の支援施策」として、トウモロコシ子実を含めた自給飼料の生産・利用拡大を後押しする行政施策について紹介いただきました。
後半は、JRA事業の成果報告として、山形大学の浦川修司 教授、渡部徹 教授、松山裕城准教授、農研機構東北農業研究センターの金井源太 上級研究員、森田聡一郎 上級研究員より、研究の成果や現地調査の結果について説明しました。すべての講演に対して、会場、オンラインから様々な質問・意見が挙がり、国産トウモロコシ子実への関心の高さが伺える シンポジウムとなりました。
